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あんを包む難しさ

お教室も新しい方々を迎えて一ヶ月がすぎました。以前にもまして、和菓子熱が高い方ばかり。ほんとうに、お教えする側もおちおちしてはいられません。

初めて和菓子を作ってみて皆さんがまず驚くのが、あんを皮で包むという作業の難しさです。

いろいろなタイプの皮(たとえば、道明寺・わらびもち・小麦まんじゅう・葛など、手にべたつくもの、やわらかいもの、のびにくいものなど)があって、そして、あんにもいろいろなやわらかさがあって、それをきれいに包むのは、初めからすんなりという訳にはいかないのです。

私も製菓学校に入るなり、この「包餡」という作業をおそわり、なんて難しいのだろう。こんなこと出来る訳がないだろう・・・。と思ったものです。

でもどんなに不器用でも沢山、沢山経験すると自然に手の方がおぼえてくるのです。それは、肩の力が抜けて、手や指がこわばらずに適度な力でお菓子が握れるようになると言うことなのです。

スポーツと同じで、まず肩の力を抜くために、沢山、練習が必要なのです。(もちろん最初から肩の力が抜けている方もいらっしゃいます。)

和菓子の本のプロセス写真で皮であんを包むカットをわかりやすく載せているつもりですけど、写真だと形はわかっても力の入れ具合やテンポがわからないので大変だと思います。

まず力まず、リラックスしてお菓子をにぎりこむようにしてみて下さい。あせらず楽しんで!最初の内は上手に包めなくてあたりまえなのですから、不器用な私は2年ほどかかってしまいました。

お教室のベランダから見える桜の木、すっかり緑が濃くなっています。車窓を流れる景色も、山吹、つつじ、花ずおう、そして、うの花。花もいいけど、私は芽吹きから新緑の木が好き。黄緑、若緑、白緑、銀緑、緑、深緑、いろいろな緑が作る色の世界は花には変えがたい美しさがあると思います。

ふっと和菓子で表せたら、と思ってきんとんを作りました。手のひらに乗る小さな森の出現です。

きんとんミント

金塚 晴子

へちまのたね:あんを包む難しさ

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