鉄鍋(深型) 柳宗理 (やなぎそうり)

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日本には、生活に息づく伝統技法でつくられた商品がたくさんあります。 南部鉄器もその一つです。 南部鉄器の上質で重厚な質感と味わいのある深い色合いは、盛岡の自然がつくり上げた鉄資源と盛岡の人々が造り上げた技術が合わさった伝統工芸品です。 南部鉄器は、普通の鉄板で作られた調理器具に比べ厚く、熱をたくさん保有します。 ふんわりとしたその熱は、ゆっくりと全体に行き渡り焦がすことなく、素材にまんべんなく伝えて料理を仕上げていきます。 調理されたものは、鉄器の鉄分が多く含まれます。 昔の方は、南部鉄器の鉄瓶でお湯を沸かし、そのお湯でお茶を飲むことで、不足しがちな鉄分補給をしていたといわれています。 とても、魅力的な南部鉄器ですが、特長であり良さである形やその重厚感が逆に、私たちから縁遠いものとなってしまいました。 柳宗理さんのデザインは、その南部鉄器のもっている良さを日常で生かせるようになっています。 その他の余計な装飾はせず、南部鉄器の上質な重厚感と味わいのある深い色合いを生かし、持ち手の部.

柳宗理 (やなぎそうり)